日本は国連の敵(1)?(4)を読まれた方は、何をお感じになりましたでしょうか。

日本政府が中心となって同条項を削除するよう求めた結果、1995年12月の第50回国連総会に於いて「敵国条項削除のための憲章改正手続きを将来の最も至近の適当な総会会期に開始する」旨の決議を採択(賛成155、棄権3(朝鮮民主主義人民共和国、キューバ、リビア))していますが、改正に必要な安全保障理事会の全常任理事国を含む国連加盟国の2/3による批准は実現していません。

さて、日本で国連(国際連合)と言われている
「United Nations」
この国連の安全保障理事会常任理事国は、アメリカ・イギリス・中華人民共和国・ソビエト(現ロシア)・フランスです。

United Nations が成立したのは、1945年10月24日ですが、1944年10?11月(つまり戦時中)米・英・中華民国(中華人民共和国では無い事に注意)・ソの4ヶ国によるダンバートン-オークス会議で具体案が審議されました。

そして、翌年サンフランシスコで開催された連合国全体会議で国連憲章を採択賛成、同年10月に批准され成立したものですから、United Nations 成立過程の大半は「戦時中」なのです。

そして、United Nations の発起人が、そのまま、現在の常任理事国となっています。

つまり、
「United Nations」とは
「国際連合」では無く、
「連合国」と訳すべき組織
なのです。

ですから、常任理事国が、拒否権やその他の権益を、易々と手放したくないのは当然かも知れません。

現在、日本は、アメリカを除く常任理事国4カ国を上回るお金(日本が税金を使って国連に拠出している年間の金額は約321億円(2003年))を国連に支出し、アメリカの負担金さえも、アメリカが払うべきお金を滞納している現在、日本が負担しています。

名実ともに、世界一、「United Nations」にお金を支出している国・日本ですが、実は未だに国連の敵扱いなのです。

「お前は敵だ! 金を出せ!」……まるで、強盗のようですね。

これが、日本で「国連」と呼ばれる組織の実態です。